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  • 執筆者の写真Yoji Yoshizawa

Lute Tablature

リュートのタブ譜は現代ロックキッズが見ているものと基本かわりません。ちょっと面倒なのは(1)記譜方式が、フランス、イタリア、ドイツと3種類あること、と(2)チューニングが大きく分けて2種類ある、ということです。(1)の記譜法ですが、ここで使われているのは一番一般的なフランス法で、開放弦=a、1フレ=b、2フレ=r、などフレットポジションがアルファベットで書かれています。(2)のチューニングはギターのノーマル・チューニングを一か所変更したものが大雑把に言えばルネッサンスで、Dmなどオープンコードに合わせたものがバロックとなります。フレンチの譜面では現代ギタータブ同様、一番上の線が奏者から見て一番遠いところの弦(ギターでいえば高い方のEですね)で、下がるにつれ低音弦となります。線のあるところの上にある旗みたいなものが、オタマジャクシで音の長さを表す機能をもっています。ただ読むときには一本旗の棒を減らした方が現代記譜と同じになるという仕組みになっています。まぁ、慣れれば気にせずそのまま相対的に判断して弾いてしまいますが。上記は細かいことを全て端折って書いてあります。やはりどの道もそうですが、奧は深いので軽いイントロダクション程度だと思って下さい。


ギターでもこのタブ譜は演奏可能です。3弦のGをF#まで下げればOKなのです。もっとマニヤックに音程も同じにしたければCapo=IIIフレットでリュートと同じになります。唯一の問題は低音弦がギターだと足りなくなってしまうことです。ダウランドの譜面だとだいたい8本の弦(リュートではコースと呼びます)を想定しているので、そういった音は1オクターブ上げてやります。


写真の曲はMonsieur's Almainの出だしとところです。



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