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  • 執筆者の写真Yoji Yoshizawa

Drone音源制作

昨日から、吉見さんとのDuo、および7月の吉澤実さんとのコンサート用にドローンを作っています。 ドローン(Drone)と言っても飛行するものではなく、変化に乏しい長い音を指します。 民族音楽ではよく使われるもので、インド音楽ではタンプーラなどでジョワ~ンという感じの音であったり、バグパイプでは低い音でずっと鳴っているものなどがそれに相当します。 吉見さんとのDuoでは、インドの曲もやるので、オーソドックスなタンプーラ・ドローンも使いますが、現代音楽風にさまざまな音を用いた「ドローン」をこれまでも模索してきています。 伝統的な各種ドローンは素晴らしい。タンプーラの音は、瞑想へと誘うほどやすらげるものです。ところが現代的な「アンビエント・サウンド」となると、どこか不安を感じさせるようなものになりがちです。所謂ヒーリング的なアンビエント・サウンドもアリですが、毒気が抜けた、そのような音にはタンプーラの深遠さが欠如しているように感じます。 実さんとのコンサートでは、中世の音楽の背景にドローンを使おうと考え、ゲムズホルン(角笛)や、クルムホルン(英文字の「J」の格好をしたダブルリードのウィンドキャップ)、そしてエレキギター(あるいはナイロン弦エレアコ)で、ジャズで言うところのモーダルな即興演奏をしようということです。 1曲はゲムズホルンのテーマで、インドのドローン的な雰囲気。そしてもう1曲は、クラブミュージックのように4つ打ちの太鼓サウンドがリズムを刻みます。悩ましいところは、音の選択です。太鼓にしても、シンセ生成されたもの、ドラム、和太鼓、ジャンベなどなどサンプル音源各種と色々な選択肢があり、さらにはドローンとしての音程を持つ単音や和音の色があまりにも多く、逡巡させられます。 基本的には、そのような背景音の上で鳴る楽器の周波数特性を考慮しつつ、それらが美しく聴こえるような音程、音色、そしてミキシングが課題となってきます。


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