35年ぐらい前にリコーダーの吉澤実氏とDuoで小中学校のツアーをやっていました。都道府県単位で行政上「僻地」認定をされた学校を周るというものです。一時期、小学校低学年生を対象とするプログラムの一部分で、子供にリコーダーをもたせ、簡単な二音旋律を吹かせるという箇所がありました。メロディーはシ、ラ、シ。これに実氏は子供の名前を歌詞として歌ってあげていたのです。
先週の土曜、祇園の芸妓さんが徳島出身と聞き、かの土地で演奏したことが話頭にのぼりました。リコーダーとギターのコンサートを小学校の頃、観たというところまではお客に話を合わせているだけだと聞き流していたのですが、彼女は上記メロディーを覚えていたのです。
年齢からすればドンピシャで当時小学校低学年。実氏が歌ってあげた、彼女の名前を使った歌詞とメロディは、彼女がそれを覚えており、歌ってくれるまで忘れていたものです。
現在は小喜美姐さんとなっているその子との再会。いろんなことがあるものですね。写真は翌日の楽屋でのもの。