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  • 執筆者の写真Yoji Yoshizawa

The Destroyer

昨日の朝、ライブの準備をしようと、パソコンに向かうと、後輩のKurt Beyerからお父様が亡くなったとの報がはいっていました。カートは私の高校の数年後輩で、転向してきたころは、ひょろっと細い若者でした。彼のお父様はザ・デストロイヤーとして有名なレスラーでした。 高校時代、私は夏季はテニス、冬季はレスリングをやっていたのですが、1974年のある日、ザ・デストロイヤーのコーチを受けることになりました。チームに技を教えに来てくれたのですが、当時、体が大きかったのは私ぐらいだったので、お相手をさせていただきました。グラウンドからのワークや投げを教えてもらったのですが、そちらより今日まで印象に残っていることは2つあります。 ひとつはグラウンドポジションにいる私に覆いかぶさる時、気を使ってくれて体重をかけなかったこと。もうひとつは、「今度は君が投げてごらん」と言われ、教わった技をかけた時のことです。受け身が超人的で、まるでボールのようにクルッと一回りしてしまうのです。空気を投げているような手応えでした。当時の私の体重よりそうとう重い人がものすごく軽やかな動きをすることに驚き、プロの凄さを痛感させられました。


2017年には、彼の長年の 日米両国の友好親善及び青少年交流を評価し、日本政府は秋の叙勲式で、彼に外国人叙勲者旭日双光章の受賞を発表しました。 健康状態を考慮し、去年の2月に米ニューヨーク州において叙勲伝達式が行われたときには、息子のカートが車椅子を押している写真を見せてくれていました。


3月7日、愛する者たちに囲まれ、静かに息を引き取ったとの事でした。 R.I.P.

The Destroyerを肩車しているのがレスラー時代の後輩のカート


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