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  • 執筆者の写真Yoji Yoshizawa

”Soldiers" James Taylor

"For sale, baby shoes, never worn." 「赤ちゃんの靴売ります、未使用」

これは6ワードの文学作品として、ヘミングウェイの作とされているものです。ところが近年の研究では、ヘミングウェイはまったく関係なく、作者不詳の一文は1906年頃からあったものだと解明されています。

サドゥン・フィクション、フラッシュ・フィクションなどと呼ばれる、短文によって文学的世界を作る方法論は、大学時代に文学部の子に教えてもらいました。

音楽では、言葉ほど短いものは無理ですが、ポピュラーでそのようなものはないか?と考えていました。プリンスの「Tangerine」も短いですが、歌詞のストーリーから得られるインパクトはこの曲の方が勝っていると思います。

10代前半の頃から大好きな曲です。以下、私の拙い訳です。

***

夜明けの海辺 砂ばかりで何も生えない平らな場所 夢の中からのように足音と太鼓の音が聴こえてくる 金緑色の潮が寄せるところ

9人の幸運な兵士たちが夜を徹して歩いてきた 半分ぐらいは傷つき、かろうじて生きているだけ 20人の内、9人が家路を急いでいた 語らなければならない11の悲しい物語とともに

僕は、はっきりと覚えている ベッドから起き上がり、こう言った時のことを 「おはよう!なんて美しい朝なんだ」


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