Yoji Yoshizawa
完全即興
吉見征樹さん(タブラ)とのDuo@横浜Jazz Spot Dolphy、無事終了しました。 今回は、2時間弱のステージ、すべて即興でした。 吉見さんと、その場で脳裏に浮かぶ想い、感情、情景、物語などを音にしての会話です。「何を弾こうか」と思ってしまうと「話」が途切れてしまいます。しかし、脳裏や心にある「もの」と繋がりを作れば自然と音になって行きます。 今日、個人的に印象に残ったのは、ある場面で浮かんだ、インドの乾いた大地に流れる河、そしてその上空を飛ぶ鳥のイメージです。鳥を眺めている視点だったり、鳥になって眼下の風景を眺めたり、風を感じたり…。幽体離脱したような状態で、どんどんフレーズが出てくるのを、多少の冷めた驚きをもちながら、あたかも誰か他の人間がそれを弾いているかのように感じた時です。 このような精神状態になるためのスイッチを常に使えるようにすることは、私にはまだ簡単ではありません。雑念が多すぎるのでしょうか。「日々之修行」しろ、ということですね。 (--) 素晴らしい演奏で付き合ってくれる吉見さん、素敵なステージを支えてくださったスタッフ、そしていつもながら、このような空間を一緒に創っていただいたお客様に感謝!
