• Yoji Yoshizawa

私の音楽的ルーツ(24)

高校3年の時に、故ドン・キャンベル先生の特別授業を受けることとなりました。これは彼が学校に頼み込んで実現したものだったのでしょう。既存の教科の枠組みに収まらない、哲学思想、音楽史など、その後の私の方向性を決定づけたものであると言っても過言ではありません。


その授業で「対位法」や「フーガ」を教えてもらい、バッハの「プレリュード・フーガ・アレグロ」を暗譜しました。バロックリュートでEbの曲は、ギターでは一般的にDで奏されます。私は当初セゴヴィアの編曲を使っていたのですが、途中からEdmund Wensieckiのものへ変えました。ロマン派的な装飾記号がセゴヴィアは多すぎで、タブラチュアの五線譜化というよりは、セゴヴィア作品のようになってしまっていたからです。


今もこの3曲は暗譜していますが、去年ぐらいから運指を変えてみて独自の表現を模索しはじめています。グールドではないですが、時代考証に忠実な演奏というよりは自分で好きに解釈するというスタンスが強くなってきているのでしょう。その意味でも、Wensieckiの編曲は「色」がついておらず、ベースにするには良い譜面であると思っています。

Youtubeの演奏はバロックリュートによるものです。


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