• Yoji Yoshizawa

私の音楽的ルーツ(22)

エーストーンにはオーバードライブとかついていません。ファズはすでにありましたが、基本ロックはオーバードライブ回路がないアンプを「オーバードライブ」するということで、ボリューム全開で弾いていました。さらには右手のタッチも強くしないと歪んでくれません。硬派を標榜していた私としてはファズを使わない主義で、エフェクターはCry Babyのワウと、せいぜいトレブルブースターとサステイナー(今はコンプレッサーといいます)を使っていました。

マハヴィシュヌ・オーケストラは渋谷公会堂で観ました。一曲目がこの「Birds of Fire」。ビリー・コバムのタム打ちでガーンと来るところでぶっ飛びました。

ジョン・マクラフリンは今でも学ぶところの多い人で、彼のインド音楽へのアプローチは吉見征樹さんとのDuoにも役立っています。ハーモニーへのアプローチもマハヴィシュヌ・オーケストラの頃はとても先鋭的で、異なる調整のスケールの重ねを平気でガンガン演奏していました。 公会堂のコンサートから戻ると、さっそく真似をしてみたくなり、エーストーンに普段は使わないファズをつなぎ、トレブルブースターをかまして出来る限りの早弾きを試みます。それっぽい音にはなるのですが、別ものであることは当時も痛感していました。なにしろコンサートでは「Dream」という曲でジョンはオベーションであの脅威の早弾きをやすやすと見せつけてくれたからです。


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