• Yoji Yoshizawa

私の音楽的ルーツ(17)

さて、クラプトン、ペイジ、ベックから遡って聴いて行くプロセスではアメリカのブルースへ行きつくわけですが、フォーク系からは情報も少ない時代でどうすれば良いか分かりませんでした。 所謂クラシックではない古い音楽と言っても無知な中学生です。リュートという変な格好をした楽器の存在を知った頃、このアルバム「The Golden Age of English Lute Music」と出会いました。奇遇なことに、古楽復興運動を展開していたアーノルド・ドルメッチの楽器工房は私が通っていた学校の近くにあり、手が届かない値段のカタログを毎日のように眺めていました。 リュートを実際購入できたのは20代後半。そしてこのアルバムで演奏されているタブラチュアのファクシミリを入手できたのはこの演奏を初めて聴いてから50年後となります。 ジュリアン・ブリームはギタリストですが、バロックギターやリュートの演奏でも有名です。このアルバムでも聴きとれるのですが、彼の奏法はリュート本来のそれではなく、ギターのテクニックなんですね。本件ではダウランドのタブ集を編集したダイアナ・ポウルトンと喧々諤々の論争をしたようです。現在、古楽分野の研究発展、情報伝播のスコープ拡大などで、リュートをこういう奏法で弾く人はまずいないでしょう。しかし私は、ブリームの本アルバムにおける演奏はいまでも大好きです。 曲はロバート・ジョンソンにの「ふたつのアルメイン」です。


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