• Yoji Yoshizawa

私の音楽的ルーツ(16)

イギリスのポピュラー音楽の面白い特徴のひとつはアメリカ音楽への憧れから、曲解というか、今ほどの情報がないという状況からか、異なるものを生み出したのだと思っています。ヤードバーズや、初期ツェッペリンなどにも顕著ですし、クリームが取り上げたことにより多くのブルースマンが印税でその生活が助けられたという事もあります。曲解というところはハウリング・ウルフのロンドンセッションを聴いていただければ解りますし、参加した名だたる若手イギリスミュージシャンが本物に接し、落ち込んだという話も当事者のインタビューで語られています。


ブルースやロカビリーから影響を受けつつも、ヨーロッパ的な「知性」への芸術的嗜好が現れたのがプログレでしょう。クラシックの要素を取り入れる試みが多くなされており、作曲フォーマットも協奏曲や組曲などが採用されました。


プログレではもうひとつの流れとして、民族的な過去への憧憬も見られました。バート・ヤンシュとジョン・レンバーンという優れたフォークカントリー的アコギプレーヤーがいたThe Pentangleなどケルト的なサウンドのバンドが存在しました。ケルトと言っても、基本的にはアイルランドやスコットランドの民族音楽的なサウンドなのですが、雰囲気としてはZeppelinのBattle of Evermoreなんかがそれにそうとうします。ロバート・プラントとデュエットを歌っているのはサンディー・デニーは、Fairport Conventionのボーカルです。 スチール弦のアコギで好きだったのは、こういうサウンドとジェームズ・テイラーでした。


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