Yoji Yoshizawa
ロバート・フロスト→バンド出禁の件
昨晩雨が降ったので、地表温度が低い時間を狙ってのお散歩です。ハイ・シーズンの頃と比べてなんと静かなことか。この標高(1500m)では落葉が始まっており、葉の落ちる音も聞こえるぐらいです。7・8月は山自体が都会組(特に老齢の方々がパワフル)のエネルギーで振動しているかのような騒がしさ。現在はこの山には老齢の男性ひとりの家が2軒、3人家族(老夫婦と娘さん)が1軒、夫婦一組が1軒、そしてウチの合計5軒にしか人がいません。いつもの面子で、スローな生活をしている人たちなので。いるのかいないのか判らないぐらい静かです。
今朝は4:30起床で作詞。英語で書いているので、英語の本をここのところ読んで刺激した脳部分がそれなりに働いてくれています。山の稜線の向こうにある空を眺めながら世間で起きているさまざまなこに思いをはせると、我母校(Middlebury)で42年間、教鞭をとったRobert Frostの詩をふと思い出します。
Some say the world will end in fire, Some say in ice. From what I've tasted of desire I hold with those who favor fire. But if it had to perish twice, I think I know enough of hate To say that for destruction ice Is also great And would suffice.
オチのようになってしまうので、若干書くのをためらうのですが、詩のタイトルである「Fire and Ice」は、私が就学している頃、大学のある街にあったレストラン・バーの名前でもあります。当時のMiddlebury村にはバーはホテル以外では2軒しかなく、「The Alibi」とこの「Fire and Ice」が演奏の場でもありました。 「Fire and Ice」では4年生のときに私のバンドは出入り禁止に。メローなジャズを演奏するという触れ込みでキーボードのカール・ルンドバーグ(フュージョンバンド「Full Circle」やクラシックの作曲家として現在活躍中)が仕事をとってきたのですが、最初の2,3曲でだるくなり、ハードなロック・レパートリーをやってしまったのです。お客さんたちは大喜びで、ビールジョッキが店のなかを飛翔するわ、床はガンガン鳴らすわ、の大騒ぎ。「The Alibi」と比較して大人のシックでクールな店運営を是としていたオーナーは怒りまくり、バンドは出入り禁止となりました。
ロング・ウイークエンドまで残すところ数時間。良い一日をお過ごしください。