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  • 執筆者の写真Yoji Yoshizawa

クラシックギターへと変更

伝統的なフラメンコギターは「ブランカ」(白)です。これは横と背面に糸杉(シープレス)を使っている楽器です。フィニッシュにニスを塗るので黄色っぽい色になります。音の特徴としては、軽く端切れが良いのですが、サスティン(音の伸び)はそれほどありません。ラズゲアード(かき鳴らす奏法)で、歌や踊りの伴奏に適しています。


白と対比し、「ネグラ」(黒)と呼ばれる楽器はシープレスの代わりに、ローズウッドなど暗い色の木材を使ったものです。音の特徴としては、クラシックギターのような重量感と音の伸びがあり、70年代ぐらいから、パコ・デ・ルシアのようにソロギターでコンサートをやるプレーヤーが使用するようになりました。


昨日は、吉見さんとのDuoでフラメンコギターのヘルナンデスを使うつもりだったのですが、マイクテストをしてみるとこのギター(廣瀬達彦1997年)の方が良いように思いました。

フアン・ヘルナンデスは、「ブランカ」で、パーカッシブな演奏に適した乾いた音がでるギターです。廣瀬ギターは、セゴヴィアも愛用していたハウザーII世のコピーで、クラシックギターらしい表現の幅があります。私のタッチに合せて調整してあるので、若干、オリジナルの状態の音とは異なるものですが、ヘルナンデスの鋭さではなく、甘い音が出る楽器です。 タブラは高音域はもちろんのこと、バスドラなみに低い音もでます。吉見さんはカンジーラというタンバリンみたいな楽器も使うのですが、これは物凄く低音が出るものであります。それらの音とのブレンドは、ブランカのフラメンコギターより、クラシックギターの方が良いのではないかと思い始めました。 本番まで2週間弱ありますが、引き続きテストをして行きますが、たぶんクラシックギターでタブラとのバトルは落ち着くような気がしています。


廣瀬達彦1997年クラシックギター

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